【1】相見積もりの目的は「安さ」より「納得感」

マンションの大規模改修工事を進めるうえで、「相見積もり」はほとんどの管理組合が行うステップです。
ただし、単に「一番安い業者を選ぶ」ことが目的ではありません。本来の目的は、“同じ内容で比較し、納得できる業者を選ぶこと”。
特に横浜のように業者数が多い地域では、見積もり条件をそろえないと比較が難しく、後から「追加費用が発生した…」というケースも少なくありません。

【2】仕様書と工事範囲をそろえるのが第一歩

相見積もりで重要なのは、「比較できる状態をつくること」。
たとえば「外壁塗装」とひとことで言っても、使う塗料のグレードや塗布回数、足場の種類によって金額は大きく変わります。
そのため、事前に「仕様書」や「工事範囲」を明確にしておくことが大切です。
設計コンサルタントに依頼して共通仕様書を作る方法もあり、これにより見積もり内容を正確に比較できるようになります。

【3】価格差の理由を業者に確認してみよう

相見積もりを取ると、どうしても価格に差が出ます。
このとき「安い理由」や「高い理由」をそのままにせず、直接業者に質問してみましょう。
たとえば「塗料の耐久性が違う」「下地補修の範囲が異なる」など、差の理由を知ることで判断がクリアになります。
誠実な業者ほど、質問に丁寧に答えてくれるものです。

【4】まとめ：数字より“中身”を見るのがプロの選び方

相見積もりは、価格競争ではなく“情報を可視化するための手段”です。
仕様をそろえ、価格差の理由を理解することで、業者選びの精度がぐっと上がります。
横浜でマンションの大規模改修工事を進めるなら、「相見積もり＝比較の質を上げる工程」と意識して進めるのが、後悔しないコツです。